今日は私の尊敬する投資の神様ウォーレンバフェットさんに影響を与えたと言われる一人、フィリップフィッシャーさんの考えとその実践の仕方をシェアします。これから米国個別株に長期でチャレンジしてみようと思われる方には参考になると思いますし、実際私もすごく参考にしています。
投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェットさん、彼に最初に影響を与えた人物としてとりあげられるのが「バリュー投資の父」とも呼ばれるベンジャミン・グレアム氏です。「賢明なる投資家」は投資家の中でも有名な本です。

グレアムさんは、その昔、バフェットさんの大学時代の教授でもありました。バフェットさんはグレアムさんの教え子の中で唯一A+をもらった生徒だそうですよ。
そしてその後、バフェットさんに影響を与えたのが成長株投資の権威者といわれるフィリップ・フィッシャー氏です。この二人は、私のように長期で米国個別株投資をしている人なら多分、みなさんよくご存じか、もしくは名前は聞いたことがあると思います。現在では、バフェットさんの投資アプローチはおそらくベンジャミン・グレアムさんよりもフィリップ・フィッシャーさんとの共通点が多いと言われてるんですよね。というのもフィッシャーさんは、グレアムさんとは対照的に、単に会計価値を下回って取引されている企業、つまりバリュー株といわれる企業を見つけるよりも、その企業の持つ潜在的な将来の発展に興味を持っていたからです。

1958年に出版されたフィッシャーさんのCommon Stocks and Uncommon Profits 、日本語版だと『株式投資で普通でない利益を得る』という題名のようですね。この本は60年以上も前に出版されたとは思えないくらい、良い本です。投資好きな人で、まだ読んでない方は、是非、読んでみてください。この本の中でフィッシャーさんは自分の投資哲学や、どうやって株を見つけるか、つまり株を買うときのポイントを教えてくれます。このフィッシャーさんの書籍はバフェットさんも大絶賛で、過去に株主総会でも紹介していますし、あと株主にあてた手紙の中でもとりあげられています。
さて、フィッシャーさんですが、主に財務諸表に焦点を当てたグレアムさんとは異なり、フィッシャーさんは更に事業の全体的な財務力、競争力、そして収益性や経営者たちのクオリティを強調していて、企業の将来の業績が予測できるように、ビジネスを十分に理解することが重要であると言っています。
フィッシャーさんは、企業の情報を集めることの重要性を語っていて、とにかくその会社について内部の人に話を聞いたりとか関係者の人に話を聞いたりとかライバル社のことを調べたりとか、いかにして情報を集めることが大切か、ということを言っています。これは、当時だったら結構時間もかかるし、難しそうには思えますが、今ならネットで調べようと思ったらかなり広く調べることもできるし、グーグルにはすばらしい翻訳機能までついていますから、フィッシャーさんの頃に比べれば断然とりかかりやすくはなっていますよね。
また、投資家にとって基本的に重要なのは過去の利益率ではなく、将来の利益率であるとも言っています。私もこれ強く賛同します。勿論、企業の財務諸表は健全な運営をしているのかどうかを知るために、本当に重要だと思います。過去の財務諸表を知ることは、企業の中身を知る上での最初の一歩です。ただ、フィッシャーさんは、資産価値を下回って取引されている株を購入するのではなく、長期にわたって利益を増大させる可能性が高い企業の株を購入することに重点を置いているんですよね。つまり、フィッシャーさんの理想的なビジネスは、時間をかけて継続的に利益をだして、魅力的な資本プロジェクトにつぎ込み、更に魅力的な収益成長をもたらす一種の複利をうみだす会社を探すということです。
あと余談ですが、フィッシャーさんもバフェットさんと同じく、ポートフォリオがかなり集中型だったとしても知られていたようです。あと、フィッシャーさんは株を売るのに最適な時期は「ほとんどない」と答えたそうですよ。いや、これ、バフェットさん以上に男前ですよね。
フィッシャーさんに影響を受けたバフェットさんは、だから現在優れた経営陣がいる企業を好んで、その株を永久に保有するとか言っているのかもしれませんね。バフェットさんの有名な言葉で、「私達のお気に入りの保有期間は永久です」というのがありますが、まぁ、バフェットさん自身がそう好んでもバークシャー自体がとてつもなく大きな企業だから、実際には株を永久には保有してなくて、売ったり買ったりもしてますよね。昨年もGMを筆頭に、PGやジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、さらにはモンデリーズ(MDLZ)やUPSなどの保有株も手放しましたよね。まぁ、これらの株はバークシャーハサウェイのポートフォリオの中でも、わずかな部分です。
そう言えば、日本の商事株を5社買ってますね。バークシャーハサウェイのポートフォリオの中では三井物産が1.4パーセントと伊藤忠が1.5パーセントです。この二つの商事会社は1パーセント未満の企業が41あるバークシャーハサウェイのポートフォリオのなかでそれぞれ1パーセントを超えてますから、期待値も大きいのでしょうか。ちなみに2023年11月14日に出された報告書の中ではバークシャーハサウェイの保有株は日本株を含めて51ありますから、三井物産と伊藤忠はトップ10に入るわけです。そしてこれもちなみにですが、バークシャーハサウェイのポートフォリオの中にVOOとSPYは、0.1パーセントにも満たないわずかな保有率です。この報告書の中で、バークシャーハサウェイのアップルの保有率は47。パーセントとあるのですから、本当に集中型のポートフォリオですよね。
さて、フィッシャーさんの本のタイトルにもあるように、この普通でない利益を得るためには、平均的な考え、つまり他のみんなが考えているようなこと以外を考えないといけないってことです。
他の人が見逃しているものを見たり、他の人と違った動きをしてみたり、と一般の考えから抜け出すことが大切になってくるわけです。
コメントを残す