今日は私の好きな本の一冊、James Clear氏 の著書「Atomic Habits」に書かれていた内容を交えながら、株式投資の話もしたいと思います。この本、日本語では「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」と言います。

この「Atomic Habits」の重要なポイントで、クリア氏は長期戦について、あらゆる小さな選択が、自分の望ましい目標に至るまでの道のりにどんなふうに影響を及ぼすかについて語っています。これを始めて読んだ時、気にもとめないような無意識レベルで選択している私達の毎日の小さな小さな習慣こそが、私たちの長い人生になっているんだなと感じました。
Clear氏は普段気にもとめないような習慣も繰り返すことによって、パターンをつくりだし時間が経つにつれて、私達の人生で重要な部分を占めるようになり、それが良くても悪くても複利をもたらす結果になると言っています。複利は経済学者によって金融の「奇跡」とも呼ばれていて、元本と利息の両方に対して新たな利息が得られるため、時間の経過とともに指数関数的な利益が生み出されることを示す言葉です。
この複利の効果こそ、本の中でも「1 年間毎日 1% 改善できれば、完了するまでに 37 倍改善されることになり、逆に、1 年間毎日 1% 悪化すると、ゼロ近くになってしまう。小さな勝利や小さな挫折も積み重なれば、はるかに大きなものになる」と言っていたことです。
毎日自分がする何気ない選択の中では、1% 良いものを選ぶか、1% 悪いものを選ぶかに違いがあるようには思えないですよね。でも、その選択は、その時は取るに足らない行動のように思えますが、その行動を続けていくことで将来的には、はるかに違う結果がでていることになるそうです。クリア氏はこうした小さな決断が更に何かを生み出すきっかけにもなると言っていました。小さいけれども正しいと思われる選択を何度もしたとき、あとでその選択に対する報酬には満足感が得られるそうです。
ここで重要なのは、続けていくということです。
これは株式投資においても同じです。例えば投資を長期でしていく場合、投資において問題になるのは、長期という単純でわかりやすい選択が良い結果をもたらす可能性が高いにもかかわらず、それを無視してしまう選択のことです。中には、遠い先の将来にもらえる複利のことを考えるのは退屈だと思う人もいて、複利の効果が数式で表されているにもかかわらず、実際に遠い先の将来よりも、短期間で大きく儲けなければと自分にプレッシャーをかける人もいるように感じます。勿論、どちらを選ぶかは人ぞれぞれなのですが、短期間で大きく儲けること、短期間で何かをやりとげることこそが、成功だとは思わずに、コツコツ続けていくことで後に大きな成功が待っているということもあるということを知っておくのもいいと思います。2023年に亡くなられたバークシャーハサウェイのブレインだったチャーリーマンガーさんも「大金は売買にあるのではなく、待機にある」と言ってました。
クリア氏は、重要なのは習慣が自分を成功へと導いているかどうかであり、今現在の結果よりも、その軌道にもっと注意を払うべきだと言っています。もしあなたが億万長者でも、毎月収入より多くのお金を使っていたら、悪い軌道に乗っていることになるということです。つまり、浪費癖を変えなければ、いずれ困ることになるということです。反対に今現在借金、負債があったとしても、習慣をあらためて毎月少しずつ貯蓄していけば、望んでいるよりはゆっくりであっても、経済的自由へ向けて歩んでいることになります。
そしてあらゆる習慣の種は、たったひとつの小さな決断からだ、ともありました。リーディングエッジのジョエルフーマンズ博士によると、潜在的、顕在的とあわせて人間の脳は一日35000回の意思決定をしているという報告があります。ということは、一日の間にどれだけ自分が決定したことが、自分の将来の軌道を変えていくかを考えると、ちょっとおもしろいというか、怖いなとも思います。投資の神様と呼ばれるウォーレン バフェットさんも、「習慣の鎖は、抜け出せなくなるほど重くなるまでは、何も感じられないくらい軽い」と言っています。
小さな選択の連鎖がのちの人生の軌道を決定するなら、良い習慣がいかに重要であるかということに気が付きます。自分の毎日の小さなパターンやルーティンを探して、その習慣がどうして存在するのか、そしてそれによってメリットはあるのかなどちょっと考えてみるといいかもしれませんね。今自分がしている習慣で、その習慣は自分のゴールへ連れて行ってくれるのかどうかを考えて、もしも連れて行ってくれないと考えるのなら、古い習慣を断ち切るために、昨日とは何か違う小さなことをしてみるというのもいいかもしれません。
私は人生はすべて自分が選択してきた過去の合計だと思っています。 私達の生活の中では、意識的にでも無意識的にでも数えきれないほどの選択をしてきていますよね。だとしたら、今現在ある自分の姿は、自分のファイナンスの状態は、自分の選択の結果ということになります。もしも今ある自分の生活に満足ができないというなら、小さな一歩で、自分が普段する選択を別の選択に変えることから始めてもいいと思います。例えば、ごはんを食べた後は片付けをして、ちょっとお茶を飲んでテレビやYoutubeを見ながら休憩する。これをごはんを食べた後は片付けをして、ちょっと本を読んでみる、とか、なんでもいいので、少しずつ昨日までとは違う自分に変化してみることです。そうするうちに、何か新しいことに挑戦してみようとか、何か違うことをしてみようと思うかもしれません。
クリア氏は、アトミックハビットで、こうした小さな選択のひとつひとつが、将来的には当初考えていたよりもずっと大きな影響を与える可能性があるということを言っていました。なかなか心にくる言葉ですよね。
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