私は経済の予想やマーケットの予想は全くしませんが、毎月のパウエル議長のスピーチは好きなので、ライブで聞いています。個人的にはパウエル議長の声が好きです。ライブで聞いて楽しいのは、パウエル議長が喋りだした途端にマーケットが生き物のように動きだすところです。もう、毎回すごいなと思いながらマーケットの動きを横目で見つつ、スピーチを聞いています。しかもスピーチの後の記者達からの質問で、ちょっとでも回答が怪しくなれば、彼の言葉のひとつひとつでその瞬間にマーケットが上がったり下がったりします。これものすごいプレッシャーですよね。しかも彼の一言でマーケットが動くなんて、パウエルさん、FRBの議長というより、まるで猛獣使いだな、って思いながら尊敬のまなざしでライブを見ています。
さて、FRBは今回連邦公開市場委員会(FOMC)後に金利据え置きを決定しましたが、これは比較的投資家や市場が広く予想していた動きでした。5月1日のパウエル議長はインフレ率低下に向けて「持続可能な道を進んでいるという確信を得るには、さらに時間がかかるだろう」とも言っていました。インフレ率は今年再び低下すると予想しているが、「その確信は以前よりも低くなっている」とも付け加えていました。
今の時点で皆が思っているのは、もしこのインフレが続いた場合にはFRBがどうするのか、金利が引き下げられるのは一体いつからなのか、ということですよね。水曜日の前の数日間は、市場はパウエルさんがもしかしたら利上げに応じる可能性もでてくるかもしれない、と不安を感じたせいか、ちょっと下がってきていましたが、パウエル議長がスピーチで「FRBが利上げを再び行うのは、金利がインフレを押し下げていないことを示す説得力のある証拠が必要になる」という利上げの可能性が低いという考えを示したことで株価が大きな安心感のせいか上昇に転じました。で、おもしろいのが、マーケットは今度は彼の言葉を消化しだすと、時間外で株価が下がりはじめ、そして翌日、やっぱり安心して株価は上昇に転じました。マーケットの短期的な動きは本当に人の心理でもこれだけ明確に動くというのが、彼のスピーチを聞いているだけでもよくわかります。
金利の目標レンジは5.25─5.50%に据え置かれており、昨夏以来この水準が維持されていますが、アメリカは金利上昇により、27兆ドルを超える公的債務に対する政府の利払いコストも増加しています。そしてこれらの出費は今年の軍事支出を上回るペースで進んでいるそうです。
FRBの大きな仕事は物価の安定と雇用の安定ですが、ここ最近の消費者物価指数では、FRBが目標としているインフレ率2パーセントに近づいていないことがわかってきています。昨年末は、たくさんの投資家たちが2024年内に最大6回の利下げ、まぁ3回はあるだろうと楽観的な予想をしていましたが、23年の経済予想と同じくこれまたはずれることになりそうです。
昨年末から好調な経済指標が発表され、しかもAIブームにも株価は押し上げられてきたため、この利下げの期待も緩和されてきました。今年複数回の大幅利下げを期待していた人は、FRBの慎重なアプローチには失望しているかもしれませんね。今年の利下げの可能性はまだあるでしょうけど、何事も絶対とは思わないほうがいい、柔軟な気持ちでマーケットをながめておくのがいいというのが、よくわかる出来事でした。
私は基本、長期投資家なので、経済の予想とかはしませんが、経済が企業に影響を与えることは勿論あるので、ニュースも追っています。そして短期間でみるマーケットの動きはおもしろいなぁと思いながらニュースを読んでいます。
たとえば、仮にもし何か予想外の出来事が起こったとしたら、そうですね、たとえばもし失業率が上昇し始めたとしたら、FRBはまた方針を転換するでしょうし、タカ派になるかハト派になるかは、まさにデーター待ちってところですよね。
私達にとって、金利が高止まりすることには悪い面もあれば、良い面もあります。というのも、マネー・マーケット・ファンド、短期CD、米国債などの短期債券投資の投資家にとって、金利が高いのは割といいことだからです。 FRBが金利を据え置いている間、こうした短期商品の金利は高止まりし続ける可能性もあるからです。そうは言っても、私達投資家は、それぞれの投資の良いところを最大限に活用していくことが必要なので、こういったものばかりを保有していると、株価が好調な今、もっと資産が伸びるかもしれないという機会損失もあるということを頭にいれておかなければならないです。
とりあえず、今回のスピーチの前まで、利下げが目前に迫っているという楽観的な見通しは、株式市場を今年の最高値に押し上げる助けとなっていましたが、投資家が利下げの規模やタイミングをまた再び考え始めたので、マーケットの動きもちょっと変わってくる可能性もでてきました。
まぁでも、今のところ企業の利益は成長しているところが多いし、まだ好調さを維持しているうえ、金利は高止まりしているから、マーケットにとっては良い状態といえるかもしれません。
これからAIがどんな風に企業の利益を伸ばしてくれるのかは、まだわかりませんが、データーセンターの投資にも力を入れている企業も増えているところだから、私もそろそろAIを使うことによって、恩恵をうけ伸びるだろう企業を、本気で探していこうかなと思っているところです。
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