下落でやってはいけない事

アメリカマーケットでは2024年の今年、株価が順調に上昇してS&P500は5300をタッチし、ダウもついに40000の壁をタッチしました。

ということで、今日はもしかしたらこれからやってくるかもしれない下落の時に備えて、先に心積りを話しておきます。

これは今から下落が来る、と言っているわけでは決してないですが、長期投資家を目指していて今年から米国株を始めた方や、投資歴がまだ数年の方に向けて、万が一、マーケットに下落が来た時用のためのものです。マーケットにいる限り、下落は必ずある、これは経済の仕組みの一つなんだくらいに覚えておくのがいいと思います。今回は長期投資家のためだけの下落対応策?になりますので、短期や中期とはまた捉え方も違うと思います。

さて、米国株長期投資を始めたばかりの人が下落で絶対にやってはいけないことは、怖くなって売ることです。下落の時というものは、特に大きく下落することは、アメリカマーケットでもそんなにはありません。だから、そんな時だからこそ、これまでは怖くて始められなかった人には、今こそ始めるチャンスの時だと、マインドを変える時です。大きく下落する時こそ、これは長期投資家にとっては夢のチャンスでもあります。だからと言って、全ての注意を忘れて良いわけでもありません。全財産入れるとか、借金してでもお金を入れると言うことはしないほうがいいと思います。いくらS&P500やダウ指数、ナスダック指数が急激な下落の後でも、過去必ず戻ってきたという証明はあっても、株価がいつどこのタイミングで戻ってくるかなんてことは、結局誰にもわからないことだからです。

例えば、アメリカで伝説のファンドマネージャーと呼ばれるピーターリンチさんは「マーケットの予想は、誰にもできない」と言っていますし、そして投資の神様ウォーレンバフェットさんお勧めの本「The most important thing」の著者であるハワードマークスさんも、「大体の予測は今まで起こった過去の出来事を当てはめることによっておこなわれる、それはバックミラーを見ながら車を運転しているようなものだ」と言っています。最近のところでは「Investing in U.S. Financial History」の著者でもある金融の歴史家であり投資アドバイザーのマークヒギンズさんも「234年というアメリカの金融の歴史の中で、最もパワフルなレッスンはマーケットの暴落は高い確率で誰も予測が不可能だと言うことだ」と言っています。

アメリカでも、その人たちが予想している過去何十回、いえそれ以上の予想の中で一つ二つ当たっているだけで、時代の寵児扱いされることもあります。でも、実際、マーケットを予測することは、ウォールストリートの金融のプロと言われる人達でも難しいと言うことです。

さて、ハワードマークスさん言われる、今まで起こった過去の出来事を持ち出してみると、20%以上下落したアメリカマーケットのクラッシュ、つまり暴落とか急激な下落と呼ばれるものは1950年以来12回あります。

そしてマーケットの修正とも呼ばれる10%の下落はこんな感じです。

下落したあとに、株価がいつ戻ってくるかはわからないけど、S&P500の、このグラフを見てもらうとわかるように、クラッシュと呼ばれる急激な下落やちょっとした修正はあっても指数は右肩上がりになっていることがわかります。さらに5%くらいの修正になると、こちら。

こうしてみると、1980年以来、毎年結構ありますよね、でも平均すると年に4〜5回みたいです。ということは、5%下がる時と言うのは、1年に4回か5回のチャンスしかないっていうことなんですね。だから投資を始めたばかりの方は、売るのではなくて、大体こういう時には余分に買った方がいいのかもしれないということになるのですね。いつ修正がくるかなんていうことは誰にもわからない、しかも毎回何がきっかけになって修正へ動くのかが予測不可能、そして最後にその修正が一体どのくらいの期間で元に戻り、上昇へ転じていくかもわからない。だったら、ダウ指数始まって以来、SP500指数始まって以来右肩上がりのアメリカ経済に、5%くらいの修正が入った時は、怖がらずにこれは年に何回しかこないチャンスなんだなと思考を変えて投資をすることが大切になります。

我が家が持ってる個別株のアップルだって、始めて買ったのは2007年、忘れもしないちょうどリーマンショックが始まる前くらい、あれよあれよという間に株価は下がって行きました。それに2024年現在までの間に、アップルの株価が下がったままで長い間戻らないことだって何度かあったし、他の企業の下落につられて落ちていくこともありました。でも、下落の時、株価が低迷している時で売っていたら、今の我が家のように1500%の含み益なんてことは起こらなかっただろうし、我が家の友達のアマゾン株のように2000%の含み益なんてことも起こりません。勿論、個別株への投資は、ガーデニングと同じ、結婚相手と同じです。良い種や球根、良い伴侶と思えるような企業でないと、長く持っていても育ちません。

あくまでも一般的な例えですが、米国株に投資をし始めて、S&P500やダウ、ナスダック連動指数などのインデックスファンドやETFなどですが、指数に投資をし始めて、下落の時に絶対にしてはいけないことは、マーケット全体が下落の時に怖くなって、全てを現金化してしまうことです。これは個人的には最大の間違いだと思いますが(あくまでも個人の感想です)、実際たくさんの人がしてしまう間違いでもあるようです。今まで投資をしたことがない人にとっては、大きな下落は怖いかもしれません。でも、怖いと感じる人は多分、マーケット全体が好調な時でも、お金をなくすかもしれないという恐怖から下がったらどうしようと思っているのかもしれないですね。だから、下がったらどうしようと思っているから、実際に下がりはじめた時にもっと怖く感じるのかもしれません。

まぁ、マーケットが下がり始めた時のメディアの煽り具合も毎回すごいですから、冷静でいるのがなかなか難しいというのもわかります。

私はマーケットがセルオフに動いていた時とか、リーマンショック、米中貿易摩擦とか、コロナショックの時とかも、これ決して皆さんにおすすめできる方法ではないですが、大きく買った後は、しばらくマーケットから離れていました。怖いけど、勇気をだして買う、そして怖いからしばらく見ない。また機会があれば、リーマンショックや、米中貿易摩擦、コロナショックで買った株の紹介をしますね。

投資に入れた10万円が12万円になることもあれば、8万円になることもあります。でもそういう値動きに慣れてくると、自分の感情が動くのにも慣れてきます。そういった自分の感情に慣れてきてから、冷静に株価の動きを捉えられるようになってきてもしも資金に余裕があるなら、もっと大きなお金を入れていくことだってできます。アカウントに入っている金額が大きくなればなるほど、値動きする額も大きくなってきますが、それもそのうち慣れてきます。

我が家の本格的な株投資はリーマンショックの値下がりという洗礼を受けて始まりましたが、余剰資金があっても下落が怖いと思う方は、まずはどのくらいなら下がっても我慢できる、ホールドできるという値段を決めて、始める時には大体その3〜4倍の資金を投資に入れてもいいかなと思います。

アメリカでは、まず試しに1000ドルから始めてみるというのが、大体大手の証券会社や資産運用会社では勧められていることですが、今のアメリカの若者は家賃の高騰、保険の高騰、食費の値上がりで、一部のハイテク企業に就職していない限りは、1000ドルを投資に回すのは、なかなか難しいのが現状です。でも、息子には、将来に向けてとりあえず401K、つまり企業型確定拠出年金 はしなさいと言ってます。そして給与から先にほんの少しでもお金を証券会社のブローカレイジアカウントに入れて、現金を口座に残さず買えられる額だけでも良いから、とにかくインデックスファンドやETFにコツコツ投資をしなさいと言っています。

若いと言うことは、時間が味方になってくれます。株式投資においては、時間ほど大きな味方はいません。息子は大学時代にバイトを始めてからすぐにロスIRAを開かせて、バイト代のほんの少しでもいいからそこにお金を入れて、長期投資を始めさせています。これは息子に実際させていることです。まぁ子供達にはもうすでに、リビングトラストがあるので、そんなに心配するような将来ではないのですが、アメリカ人らしくやっぱりそのあたりは自立しているのかな、親のお金は当てにはしていないようです。

今日は長期投資家を目指されている方が、下落でやってはいけないことを書いてみました。youtubeの動画もありますので、是非ご覧ください。


コメント

コメントを残す