米国株投資を始められたばかりの方にはETFって何?と思われる方も多いと思います。私も昔はそうでした。
今日は、「あぁこういうふうに投資できる商品もアメリカにはたくさんあって、投資をしている割と多くの人が買っている人気商品なんだな」というくらいの感覚になれるように簡単にETFの説明をしてみたいと思います。
ETFはExchange Trade Fundという英語の略語ですが、こんな英語は覚えてなくてもただETFと覚えておけば大丈夫です。
このETFという名前を初めて知ったのは、確か2008年頃だったと思います。「ETF?何それ?インデックスファンドと何が違うの?」と、しつこく友達のご主人に聞いたのが、私とETFとの出会いでした。
このETFという商品は企業を分析したり、銘柄を選択したりするのが面倒だという方には、ぴったりの商品です。インデックスファンドと違って1日の中で、普通の株の銘柄と同じように市場の開いている時間内に値動きがあるし、普通の株と同じように買えるというのが一番わかりやすい説明かな、と思います。でもこれだけだと、ここで話が終わってしまうので、もう少し詳しく説明しますね。
まず、ETFはその中身というか構成によって、私達投資家にすでに分散されている商品を提供してくれているということが大前提になっています。データー分析会社スタティスタによると、2003年時点では世界中に276個のETFがあり、2022年には8754個まで増え、現在アメリカには3000以上の取引ができるETFがあるそうです。
投資家の間で急激に人気がでたのは、やはり最初から分散されているということや、コストが低いということがあるんでしょうね。
アメリカで今年のホットなETFの話題はビットコインのETFですが、日本でももう買えるのでしょうか?
ETFには、ヘルスケア業種のETF、エネルギー業種のETF、テクノロジー業種のETF、不動産のETF、公共事業のETFなど特定の業種や産業を対象としたものを提供してくれたり、更に先進国や新興国、あと特定の地域、たとえばラテンアメリカなど、そういった特定の地域を対象にしているETFもあります。
他にも色々な債券や、コモディティ、つまり金とか石油、小麦とか現物資産も対象としたものがあります。
そういったETFを色々な証券会社が作っていて、投資家は経費とか、ETFの中身を比べて、自分の好きなETFが選べます。アメリカではバンガード社の作っているETFシリーズとか、フィデリティ社からのものとか、ブラックロックからのとか、色々あります。バンガード社は、自社だけで100種類以上のETFがあるそうです。日本のETF私はあまり知らないのですが、日本にも日本独自のETFがありますよね。
ETFはアメリカではオンライン証券会社でも株と同じように取引がされていて、株と同じように買えます。指値をいれることもできるし、指値とは、動いている株価をその時の値段で買うのではなく、自分が欲しいと思った時の値段で注文ができる、ということです。英語では注文するときにリミットをかけて値段を入れることですね。指値のオーダーは自分の欲しい値段にならないと、注文は成立しません。あと、私はしませんがETFは空売りもできるので、買い方は本当に株と一緒です。レバレッジをきかせたETFもあるし、インバースのETFもあります。
ETFはETF自体にかかる手数料も低コストなので、多分アクティブ運用の投資信託より人気があるのだと思います。あと、個別株にひとつ投資をするよりは、すでに分散されているためにリスクが低いというのも理由のひとつだと思います。でも、そのぶんリターンも分散されているから、リターンが少なくなるということも頭のどこかに入れておくのがいいかもしれません。リスクが高いとリターンも高い、でもリスクが低いとリターンも低いということです。
大体のETFが自然に分散されるように構成はされていますが、なかには選ぶセクターのETFによっては、セクター全体が低迷しているときは、勿論そのETF自体も、セクター全体の低迷の間は伸びないので、そういうところもわかって選ぶのがいいと思います。例えばエネルギー業界が低迷している時は、エネルギー関連のETFの価格も下がっているということです。
どのETFを選ぶ時も、「う~ん、よくわからないけど、誰かがこのETFがいいと言っていたのを聞いたから、じゃあこれにと決める」のではなく、一応どんなもので構成されているのかくらいは、買う前に実際に中身を確かめておくのが良いと思います。例えば、ハイテク株のETFだったらアップル、グーグル、マイクロソフト、エヌビディアなどは多分大体入っているでしょうが、それがどのくらいの割合なのか、そして残りの構成会社がどのくらいの比率で入っているのか、とかです。
中身を確かめようと思ったら、販売されている証券会社のサイトでも見られるし、アメリカのETFだと検索するときにETFの名前と、holdings listとかholdings full listと英語で入れれば、大体構成されている会社の名前がでてきます。証券会社によって販売しているETFの名前が違っていても、調べてみると中身がほとんど同じだったということもあります。それだとコストが安く配当が多いほうにしようとか検討できますからね。
ETFを購入するときは、自分の年齢や、人生の変化、たとえば結婚費用、家購入、子供の大学費用とか、そういう大きな変化にあわせて売買をする予定であれば、株式市場に暴落がきた時でも慌てないように、リスクの低そうなセクターのETFを選んだりするのも無難かもしれません。
ETFは基本個別株と比べて、それ自体がすでに分散されているので、大きなリスクを取るのが苦手であれば、ETFは向いているかもしれません。これは個人のリスク許容度によります。
初心者の方は、日本で買えるETFの中身をまず確認して、あと経費がどのくらいかかるのかも確認されたらいいと思います。それで複数いっぺんに買うのではなく、1種類のETFかまた数種類を、試しに買ってみるという方法もあります。そして初心者ではない方は、更に取引量とか、あと中身によるリスクエクスポージャー、つまりリスクにさらされている度合とかをちらっと確認しておくのもいいと思います。
たとえば、アメリカではETFを購入するときにアメリカのテクノロジー業界全体の成長は期待してるけど、ハイテク株1個とか2個に集中して投資をするのが怖いから、ナスダック100に連動しているQQQとかあと、スパイダーシリーズのXLKとかバンガードがだしているVGTにという人もいます。
この3っつのETFの中では、5年の成長でみると2024年3月19日ではQQQは144.9パーセント、XLKが182.3パーセント、VGTが159.9パーセントとXLKが一番伸びてます。配当もXLKが一番高く、経費もXLKが0.01パーセントというごく僅かな差ですが、XLKが一番低いです。でも、実はリスクファクターであるボラティリティつまりそれぞれのETF価格の変動の割りあいとか、ドローダウンを見るのも大事になってきます。そういうのを考えると一概にはXLKが絶対1番とは言えません。どのETFにするかも自分が何を一番大事にするか、ですよね。ハイテク株は下がるときはすごいので、テクノロジーセクターで1社で打撃を直接ドカン!とくらうよりも、分散しておけば多少なりとも打撃を和らげることができます。まぁ、ハイテクセクターだからどっちみち落ちる時はすごいですが。
ETFのいいところは、インデックス、つまり、指数への投資と、セクターつまり、業種への投資と両方を簡単にあわせてすませることができるので、それも人気の秘密だと思います。そして、アクティブ運用に比べると、選択肢がたくさんあるうえに、経費も低いです。デメリットといえば、そうですね、滅多にないことだとは思いますが、指数とセクターなどに投資をすることになるので、指数がよくないものとかは、証券会社が取り扱いをやめて消滅する可能性があるくらいです。
ETFはとにかく企業をひとつずつ調べたくない人や、そんな時間がない人、リスクをちょっと分散したいと思っている人には、かかるコストも少ないし、配当もあるので、最初の投資としては入りやすい商品だと思います。
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