株式投資は、投資を今までしたことがない人にとっては、市場に必ずついてくる「ボラティリティ」、つまり、「価格の変動」のせいで、株式は危険だと感じる理由はよくわかります。でも投資を始めるにあたって、そのボラティリティによって、下落するだけではなく成長もするということを理解することが必要になってきます。
もしも現金だけに投資をする、さて今、現金に投資をするってどういうこと?って思った方もいらっしゃると思うのですが、私達が住む経済社会、つまり資本主義の中では、現金をもっているということでさえも、これは現金へ投資をしているのと同じ意味になるんですね。それでひとつ例えですが、もしも私が、家計収支をしっかり把握して、できる限り、あらゆる手をつかって節約をして貯金をしていても、つまり現金に投資をしていても、我が家にはこれだけの資産を達成することは絶対にできなかったです。というのも、節約してお金がたまるのは、たまるお金は給与収入でもらえる範囲に限ってしまうからです。これが、現金へ投資をしている機会損失のリスクです。
アメリカで今長い間401k、つまり企業型確定拠出年金制度を利用していた人たちの資産が増えているのは、半ば知らない間に会社のこの制度を利用しながら半強制的にアメリカ市場へ長期投資をしていたからです。というのも、401kは、通常59歳半まで基本引き出すことはできないからです(勿論、いくつか例外もあります)。アメリカ在住の方で、もしも自分の勤めている会社が自分の拠出金に半分あわせてだしてくれるマッチング制度があるなら、できるだけマックスにして是非使いましょう。
そしてどんな投資をするうえでも、低リスク高リターンなどというものは存在しないと頭に入れていおいたほうがいいと思います。でないと、詐欺に合う確率も高くなるからです。リスクがなくてリターンがある、とかこんな夢のような話をする人がいたら、まず疑ってください。そんな良い話が、大体私達のような普通の会社員世帯にまわってくるはずがないからです。もしも相手が「自分もやってる、教えてもらった」などと言ってきたら、かわいそうにという目で見つめましょう。そして、それがもし家族だったら、すぐに辞めるように伝えましょう。
投資にはレベルによってリスクとリターンも変わってきます。ですから、インデックスなどへの分散型投資と呼ばれるものが初心者、株式投資に入るには比較的入りやすい投資の方法です。
でも、分散型がかならずしもパフォーマンスをあげるということではないし、利益を確保したり、損失をふせぐことを保障するものではないです。分散だから安心と思わずに、株式の分散投資はあくまでも、市場全体が下がった時に個別株よりも下げがましだというくらいの軽い気持ちでいたほうがいいと思います。
SP500のインデックスファンドやETF、もしくは全米株などに投資をしていても、それはあくまでも株式市場への投資です。市場全体が下がれば、その株価も同じように下がるわけです。市場が下がると、やはりインデックスファンドでも半分くらい下がることだってありました。でも、ここで怖がって手放してしまうとまだ始めたばかりや長期でなかったりすると、元本割れの可能性もでてくるので、そのあたりはじっと耐えます。私の場合は、こういう下落の時にはあえて普段よりも多く買い増しをしてきましたが、勿論向き不向きもあると思いますので、おすすめはしません。
資産を分散、というかできるだけリスク回避をしたいのであれば、アメリカにお住まいの方なら、現金をCD、マネーマーケットファンド、米国債などを組み合わせて投資をすることもできます。CDは2024年の6月時点今なら、銀行によって調べればまだ4パーセント以上の利率がつくところもあります。それを組み合わせて、階段のようにラダーCDをつくることもできます。そうか4パーセントか、とCDにはリスクがないと思われる方もいるでしょうが、CDにだってリスクはあります。ん?現金がなくなることはないんでしょう、なんのこと?と思われた方、現金はそのまま失うことはないですが、ここにもまた機会損失のリスクが潜んでいます。市場が好調な2023年後半から現在にかけてだったら、市場から受けるリターンのほうが大きいので、そういった機会が失われるというリスクです。つまり、高い収益をのがす可能性がでてくるということです。
自分の資産をどう増やしてどう守っていくか、元本保護をとるか、成長への可能性をとるか、これもまた自分のとるリスクの種類によってもかわりますし、あとインフレ率や、どのくらいの期間お金を預けるかということによってもかわってきます。
将来のことを考えるのなら、これだけお金が貯まったからリタイアしようと考えるのではなく、将来一人なら、自分にかかるだろう介護費用、配偶者がいるなら配偶者と自分にかかる介護費用、子供がもしもいたら、子供にかかるかもしれない大学費用、もしかしたらお子さんは、海外の大学に留学したいといいだすかもしれません。結婚費用がかかるかもしれません。将来、政府や子供に頼らなくてもいいように、あと自分がこれからどんな生活をしていきたいのか、など自分の望む生活スタイルを考えた上で、そしてインフレ率が毎年どのくらいになるのかをざっと考えて、それからリタイアに向けて自分が必要な目標金額を考えるのが良いと思います。
あと、女性の皆さん、私達は男性よりも平均すると長生きです。一人でもしっかりとした経済的自立が必要になってきます。
投資はすぐには結果がでません。というか、勿論入金力がすごくあったり、あとは短期で一発あてるとか、すぐに結果がでる投資もあるのでしょうが、私が地道にやってきて資産を増やした投資は時間をかけて複利の効果を生かした投資です。以前にも紹介しました、ジェームズクリアー氏の本で「複利で伸びる1つの習慣」の中で、アメリカで有名なコメディアン、スティーブ・マーティンの話があります。彼はディズニーランドが開園したばかりの頃、10歳でガイドブックを当時1冊50セントで売り、その後マジックショップにうつりそこで年上の従業員にマジックを教えてもらって、ジョークを交えながら簡単なマジックをみせ、そして13歳になってからロサンゼルス周辺の小さなクラブでコメディアンとして演じ始め、更に10年色々試して、15年目でついに有名になったそうです。彼の言葉によれば「10年間は学んで、4年間は磨きをかけて、そしてあとは大成功」だそうです。
これは本の中で紹介されていた一例ですが、投資も同じです。途中でやめないこと、今のように株価が好調なときは、投資はやりやすいですし、嬉しいです。私も嬉しいです。でも、投資をしている限り、必ずどこかで下落はやってきます。下落は経済のサイクルの一部です。下落が来てもそれでも途中でやめないこと。途中で退場しないこと。ウォーレン・バフェットさんのルールナンバー1を守りながら、市場に残る。これが米国株式投資では重要です。
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