頼もしいお父さん株

今日は私が長期で米国株式投資をしていて持っていてよかったなと思える、地味だけど頼もしい米国株を3っつ紹介しますね。

地味株君、というか、縁の下の力持ち株君、いえ、頑張って家計を支えてくれるお父さん株とでも呼びましょうか、そういった株です。

これは私が自分で長い間持っていてよかったなぁと思えるだけで、決して個人的におすすめしているわけではありません。これらのお父さん株はハイテク株のようにぐんと急に伸びるわけでもなく、短期間で利益をどんとくれるわけでもないですが、じんわりゆっくり伸びながら、配当もちゃんとくれている、頼もしいけど、あんまり注目もされない、でも一緒にいてよかったかなと思える、そんなお父さん株です。

まず、そのお父さん株の代表は、マクドナルドです。

これはもう投資の神様ウォーレンバフェットさんのコカ・コ– ラ株と同じような感じですね。このマクドナルドの株は15年の間、マーケットの下落と一緒に落ちる時はあっても、わりと地味にこつこつ伸びてきて、配当は現在2.4パーセントくらいです。持ってるハイテク株ががくんと落ちた時でも、ちょっとしたクッションになってくれるというか、心の拠り所になってくれます。じゃあどうしてコカ・コーラじゃなくてマクドナルドなの?と思われた方、たんに息子も夫もマクドナルドが大好きだったからです。このマクドナルドの株を買った時は、まだ企業の業績がどうのこうのということも知らずに、とりあえずう~ん身の回りにある自分の好きなものから買っていこうということで、我が家にお迎えした株のひとつでした。後に伝説のファンドマネージャーであるピーターリンチさん、株を買う時には「日常生活こそ、成長株探しの最大の情報源だ」と言っていたのを知った時には、おぉなるほどなと思いました。まぁ、マクドナルドはその時点ではもう成長株ではなかったですが、身の回りにある企業というのは、株式投資をするうえでは結構キーワードなのではないかな、と思っています。この伝説のファンドマネージャーと呼ばれるピーターリンチさんですが、彼の言っている言葉のひとつずつが「そうだよねぇ」と納得ができたり、「あぁ、リンチさんの言う通りだったわ」と反省できたりする有難い言葉です。

そしてもうひとつが、ダナハー。ダナハーは日本の方にも、そしておそらくアメリカ在住の方にもあまり馴染みのない、というか聞いたことがない会社かもしれません。でも、この会社の持つユニークなビジネスシステムは、こちらの中小企業や、マーケティングの仕事をしたことがある人には割と知られているトヨタのカイゼン方式を、独自のダナハービジネスシステムに変化させて成長してきた会社です。

ダナハーの配当は0.43パーセントと少ないのですが、何より過去に何度かスピンオフをしてくれて、買ってもないのに新しくスピンオフした会社の株をくれるという、しかもスピンオフした会社も割と伸びているというなんとも投資家冥利につきるありがたい企業です。スピンオフとは、大きな企業がいくつかの事業を持っている場合に、そのうちのひとつを分社化して、新たに会社をつくったりすることです。これもまたピーターリンチさんの言葉で、「企業の部門や一部を独立した事業体にスピンオフすると、驚くほど儲かる投資が得られることが多い」というものがあります。

“Spin-offs of divisions or parts of companies into separate, freestanding entities often result in astoundingly lucrative investments”

Peter Lynch

勿論、全てのスピンオフがそうとは限りません。ダナハーのしたひとつのスピンオフ、インビスタという会社。こちらはインビスタの株をもらう時に、ダナハーの株との交換条件があったので、私はそれが嫌でインビスタの株はもらいませんでしたが、これはもらわなくて正解だったなと後で思いました。スピンオフにも色々あって、メインの会社の負債事業部分を切り捨てるということで起きるスピンオフもあるからです。ピーターリンチさんはスピンオフしてから、しばらくたってその会社を観察するようにも言っています。「新しく設立された会社の株式の一部が送られてきた場合は、すぐに追加購入をするかどうか調査を開始しなさい。スピンオフが完了して 1 ~ 2 か月後に、次のことを確認できるからだ。新しい役員や取締役の間でインサイダー買いが活発かどうか。これにより、彼らも会社の見通しを信じていることが確認されるだろう」と。これも、なるほどなと思った彼の言葉のひとつです。インビスタは2019年にスピンオフされたんですけど、翌年からはCEOが株を売り続けていたのが印象的でした。

そして最後がウェイストマネジメント。

こちらはすごく簡単に言えば、ゴミ収集の会社です。アメリカではジョークでゴミ株とも呼ばれているこの地味カブ。でもジョークでゴミ株と呼ばれていますが、この企業もしっかり地道に伸びてきてくれています。ウェイストマネジメントは以前我が家が住んでいたワシントン州のエリアで、毎週ゴミ回収に来ていた会社です。私はワシントン州では園芸好きがこうじてマスターガーデナーとして、地元の緑化活動への参加や市民へ環境問題などを提示していくという活動をしていたのですが、そういったセミナーでもよくこちらの会社がスポンサーをしてくれたりして、環境問題にもわりと力をいれていました。それにゴミ回収やリサイクルの会社だったら、絶対になくならないだろう会社だし、これからもずっと必要な会社だろうなと思ったわけです。

そしてこちらはビルアンドメリンダのゲイツ財団もわりと長く持っている株のひとつです。この株も、きわめて大きな動きというものはないですが、確実にゆっくりと伸びている会社のひとつです。配当は1.4パーセントですが、株価も地味にのびてるし、配当もくれるから、まさに家族を支えるお父さんという感じの株です。今は昔とくらべてPERも高くなっているので、もう少し落ちたら買い時かもしれませんね。我が家がこの株を購入したときにはPERatioはまだ12くらいでした。

他にも、私にとってお父さん株だわ~と思えるような企業もありますが、今日はメインに3つだけ選んで紹介しました。アメリカ株にはハイテク株や、それこそどんどん勢いを増して伸びていく企業の株もありますが、このようにゆっくりでも配当をくれながら確実に伸びていくお父さんのような頼もしい株もあります。勿論、インデックスに連動するインデックスファンドやETFに投資をすることも、ゆっくりでも確実に右肩上がりなわけですが、同じことなのですが、こうやって自分の好きな会社が伸びていってくれるのを見ると、会社を応援している投資家としての楽しさもあります。

投資をどう楽しむか、は個人によって違うので、そのあたりは自分の好き嫌い、得手不得手も含めて長い目で見ていけばいいのかなと思います。そして投資を楽しむようになるためには、まずは投資にまわすお金が必要になってくるわけです。

我が家だって最初からお金があったわけではありません。貧乏生活と節約生活を経てから投資に本格的に乗り出してから今の資産へ到達しました。

投資を本格的にするようになってからは、節約は、貯金をするための節約から、投資をするための節約に変わりました。節約って言葉だけ聞くと、我慢しなければならないようなイメージがあるんですが、個人的にはもうこれは会社が業績を伸ばすうえでもコスト削減は必要なことだから、節約イコール我慢と考えずに、自分の資産を増やす戦略のひとつとか、ちょっと気持ちが上向きになるような考えにかえるといいのかなとも思えます。

そして節約した大事なお金です。何に投資をするのか、何に投資をしないのかは、自分で考えて納得して決めることが大切になってきます。

ダナハー(DHR)とウェイストマネイジメント(WM)の企業は私のYouTube動画「奥様は投資家」でも企業紹介していますので、よろしければ参考にどうぞ。