アメリカ市場で株価が高値更新をしているとき

2023年から、たくさんのマーケット予想がはずれて2024年の今のところアメリカの株式市場は未だ順調ですが、アメリカは過去にも高値をつけたときに、またそこからさらに高値に上昇していくことがありました。そんな時に、投資家の私達がよく陥る心理なのですが、それは見えない心の壁を感じることです。マーケットに入るのに、「今は高すぎるのではないか」という躊躇というか心の揺れです。

上ののグラフは2000年からのSP500のprice to book valueですが、2024年の8月23日現在は5.09で、かなり高いですよね。

そしてこちらがシラーPEレイシオと呼ばれるもので、投資をしている人の間では割とよく知られていて、多分名前を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。昔からこの比率は、一般的に株式指数全般に適用され、市場が過小評価されているか過大評価されているかを見る時に使われることが多いです。検索でShiller PE Ratioと入力すればでてきます。ただ、アメリカでは最近はShiller PE Ratioは将来の収益の、未知の可能性を評価するには正確とは言えないと言う専門家もでてきていてるそうです。

こうやって過去の株価の価値と比較してみて高値を更新している時に、見えない心の壁というのは、「今、新たにお金を入れるのがこれは賢い選択なのかどうなのか」と投資家の私達は自問自答してしまうことなんですね。

史上最高値を更新しているところで、投資をするということは、これまで誰も支払ったことのない代償を払ってしまうのではないかという恐怖を感じ、また入らなければ入らないで後悔を感じます。だからこそ、何も考えずに毎月コツコツする積立投資は最強なんですね。そしてこれがアメリカでは、401k企業型確定拠出年金にもあてはまります。毎月自分の決めた額を、しかも会社が同じ金額をマッチングしてくれて、会社の指定する証券口座の投資先に入れるという、日本の皆さんにも会社にあれば絶対に利用して欲しい企業型確定拠出年金制度です。

さてここで、アメリカでは史上最高値をつけることが決して珍しくありません。こちらはブルームバーグからの資料ですが、これを見ると1950年代から10年間ずつの間、史上最高値を更新したのは結構あります。

だから、それを避けようとすると、かえって多くの機会を逃すことにもなりかねません。2000年のドットコムバブルが弾ける前までは最高値なんと310回もあります。落ちる時もすごかったですが、でもそれだけマーケットが強かったということでもあります。ニュースでもよく史上最高値、史上最高値と連呼されていましたが、こうやってグラフで見るとそんなに稀なもの、というか、意味があるものとも思えないほどです。1950年から今までの間に最高値更新した日は合計で1248回あったようです。アメリカ経済は、企業利益と継続的な成長をしていることによって、2000年代のように、減速するときも確かにありますが、長期でみるとアメリカ経済の生産性とイノベーションによって、マーケットは新たな高値に向かってすすんでいることがわかります。今回のAIだって、そんなイノベーションのひとつです。

そして現在アメリカでは、アメリカ国民の61パーセントが何らかの形で投資をしています。つまり、投資家が、アメリカ国民が投資を続ける限り、強力な長期的成果を生み出す可能性もあるということにもなります。


そしてこちらもブルームバーグからのデーターですが、1950年から2024年3月までのS&P 500指数の最高値のみに投資していた場合の成績です。最高値は投資するには「最悪」の時期だと考える人もいますよね。でも、このグラフを見ると、向かって左から1年、2年、3年の期間で、リターンは指数の平均リターンにわりと近いことがわかります。青色のグラフが最高値でのみの投資、そして黄色いグラフがそうでない全日付での投資だそうです。これは1950年から2024年の3月までなので、アメリカマーケットの暴落のあった年、ブラックマンデーとか、ITバブル崩壊、リーマンショック、そして最近でのコロナショックの間も含めてのことです。

それでも、マーケットが史上最高値付近にあるとき、私も含め多くの投資家は、新しい資金を運用することに不安を感じずにはいられません。投資家の中には暴落、大きな調整を待っている人がいると思われている人もいると思うのですが、それと同時にマーケットが最高値になっているからこそ利益を確保するために株を売って、その結果調整が来る前に偶然現金が多かったというパターンもあります。私は最高値になったなぁと思ったら、そんなに思い入れのない株などは売ったりもするので、結構今は現金高めになっていますが、別に調整、大きな下落を待っているというわけではないんですね。それと同時に私はマーケットが最高値の中でも、注目を浴びていなくて案外安くなっている優良企業の株を買ったりもしています。

そして今度はこちらの図をみてください。

こちらも同じくブルームバーグからの資料ですが、マーケットが史上最高値をだしたあとに左から順に1年先、3年先、そして5年先に10パーセント以上の調整が入る確率を示したのが黄色の部分だそうです。こうやってみると、おもしろいですよね。10%を超える調整は、1年あとだとわずか9パーセントしかなく、5年あとになるとほぼないとなってます。いや、なんか、へぇ~としかいいようがないのですが。そうらしいです。


ということで、今日は2024年になって、史上最高値を更新していたアメリカマーケットですが、これから暴落がくるとか、そんなに怖がる必要もないという資料もあるよ、ということをシェアしました。勿論、近い将来に何が起こるかは誰にも分かりませんアメリカ経済の歴史が教えてくれるのは、株価は長期的には上昇する傾向があるということだけです

だからと言って、マーケットが盛り上がっているため冷静でいることを忘れて、みんなに乗り遅れないように買い急ぐことが得策とは私には思えませんマーケットにいる以上、いつか下落はやってきます。これはもう経済の仕組みのひとつです。ただ、どちらに転んでも、冷静にマーケットの動きをみて、高値のマーケットのなかでも、結局は我を忘れずに、自分ができることをたんたんとしていくことが、大事なのかなと思います。


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