大統領選が終わった翌日のアメリカマーケットの動きは凄かったですね。力強い動きで、我が家の証券口座もかなりの勢いで評価額が増えていました。そして影響が出ているセクターや企業も。半導体業界もそうですが、エネルギー関連株や自動車株に銀行株などにも影響が出ていました。まぁ今ではアメリカ人の61%が何らかの形で投資をしているとスタティスタからの報告でも出ているので、今までのような投資スタイルとは変わってきているのかもしれません。
さて、今日は大統領選後の熱狂したマーケットの動きにも通じるかもしれませんが、ミーム株も含めてアメリカの若者の投資スタイルなどについても少しお話ししようと思います。
ミーム株。ミーム株はファンダメンタルやマーケットの予測とは関係なくSNS上で異常な人気がでて熱烈な支持を集めて株価が急騰する株のことなのですが、例えばゲームストップやAMCが日本でも知られているとは思います。
元々ミーム株は、ヘッジファンドなどの空売りの専門投資家の標的にされた後、個人投資家の間でヘッジファンドに損失を引き起こさせると言う目的を持って、個人投資家がそのアイディアに一致団結して向かっていったことから始まったそうですが、最近ではそういった当初の目的からはずれて一攫千金を狙えると思う若者が集まっているような感じもします。

このミーム株については、「ウォール街のランダムウォーカー」の著者であるバートン・マルキールさんも話していて、熱狂したディトレーダーの中にはゲームストップのオプションを買うことによって自己資金の何倍もの値上がり益を狙う人がいたと言うことでした。AMCもゲームストップも両社ともミーム株バブルのおかげで短期的には倒産を免れたけれども、ただ株式投資をディトレーダーたちの気まぐれに委ねていいものかどうかは、本質的な問題だとも言っていましたねぇ。
最近では投資が簡単にできるプラットフォームもアメリカの若者の間では流行っていて、例えばロビンフッドとかあとAcornsとかもそうです。両方ともフラクショナルシェアを買ってマイクロ投資ができ、簡単にサインアップもできてスマフォ上でも簡単に取引ができます。でも簡単に取引ができるぶん、多分「本当にいいの」というか、その時の衝動と言うか直感でポチする取引もあるだろうから、投資歴の長い古い考えの私などはどうなんだろうって思ったりもしますが、ゲーム感覚で楽しんでやっている若者にはあっているのでしょうね。

Acornsの方は投資するお金があまりない若者や投資には不慣れな人のために、投資を定期的に、アクセスしやすく、手頃な価格にするために設計されているそうです。と言うのも、Acornsは投資を若者の消費行動に落とし込んでいて、例えば若者がスタバで一杯のコーヒーをクレジットカードで買う。それが4ドル39セントだとする。自分が利用するクレジットカードをAcornsに登録しておいて、そのクレジットカード上ではラウンドアップ、繰り上げ四捨五入されるので5ドルを払ったら、Acorns上で残りの61セントの端数が自分の選んだポートフォリオの中で投資に回されると言うシステムらしいです。へぇ、なるほどなぁと思いました。消費行動の中で、小さな投資を続けてすることによって消費行動パターンを利用した投資の方法だそうです(Acornsには低額ですが毎月使用料がかかります)。
こういったプラットフォームが増えるのは、投資人口も増えるから良いことでもある反面、気軽にできすぎてだんだん投資も、投資というより投機に近いものになっている側面もあるのかもしれませんね。
私は基本的に色々な人間がいるのだから、人には向き不向きがあるように、おそらく投資のスタイルにだって向き不向きがあるのではないかなとも思っています。私自身は自分の性格にあっているので長期投資をしていますが、多分そんなに長く待てないっていう人もいると思います。そうすると個別株で短期や長期を楽しみながら、S&P500のインデックスにはただ自動で投資を続けることだってできます。投資を始めるのに難しく考える必要はなく、ただマーケットにいられなくなるような大損をしない限り、勉強だと思ってチャレンジしてみることもできます。私なんて始めた当初は、「インデックスファンド、何それ、会社の名前?」のレベルから始めていますから。始めてみてそのうちどんなスタイルが自分にあっているかもわかるようになると思うのですが、これはやってみないとわからないことです。私は短期もチャレンジしてみましたが、短期は向いていないということがわかりました。マーケットにい続ける限り、失敗から学べることだってたくさんあります。失敗しないようにすることだけが人生じゃ面白くないですしね。
今年は大統領選挙の後で、もうアメリカマーケットは止まらないんじゃないの、と言うような勢いを見せていますが、水をさすようで申し訳ないですが、下落は必ずきます。これはもうマーケットの習性でもあるし、経済の仕組みでもあります。
ミームにしろ何にしろ、その時の投資の波と言うか、バブル的な動きはいつか必ず弾けます。ごめんなさい、水をさしまくりです。下落がくるとただそれがどれだけ続くのか、どれだけ落ちるのかがわからないから、恐怖を煽る人や動画も必ず増えるので、必要以上には怖がらず、そして必要以上に熱狂しないことも大切になります。
バートンさんも、熱狂した群衆がいかに資産価値を押し上げ、それに続いていく大衆を破滅に追いやるということを言っています。バブルはこの先も続くかもしれないけど、遅い波に巻き込まれた人は結局は身を滅ぼすとバートンさんは辛口で言っています。それがしっかりとした本物の技術でも、熱狂した投資家の利益を保証’するものではないと。大損に終わるような間違った投資を避ける能力こそ、大切な蓄積を守る最も重要な要素だと考えられると言われていました。
今年で92歳になったバートンさんですが、また彼のお気に入りの一冊も私が以前に紹介した「となりの億万長者」だそうですよ。

シルバースプーンを持って生まれていなくても 収入の中で暮らして投資を続けること、続けることで、億万長者になれる道を実際に示してくれている良い本だと言われていました。
大損になるようなことは避けつつ、小さな失敗を繰り返してもマーケットにい続けると、初めの頃には見えなかった複利の効果というものが、やがては目に見えてきます。
だから私は熱狂するマーケットがきても、熱狂するセクターがきても、そしてまた暴落がきても、淡々と自分の投資をしています。アメリカの株式は結局はどの大統領が選ばれても、マーケットが上がっていく中で大統領戦もあるのだというフィデリティの考え方が私にはあっているのかと思い、マーケットの熱狂には乗らずに自分にあったスタイルで今日もコツコツ投資を続けています。
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