今日は久しぶりに投資の話。

普段、私はCNBCのジムクレイマーさんや、いつも強気のストラテジスト、トムリーさんの話も参考に(あくまでも参考程度)聞いたりしますが、今回ジムクレイマーさんが興味深いことを言っていたので皆さんにシェアしたいと思います。

彼は、「今の相場では注目はされていないけれども、静かな戦いが行われている、それは個人投資家と機関投資家の戦いだ」と言っていました。なになに、面白いこと言っているなと思って聞いていると、この戦いの行方こそが、今の相場の方向性を決める鍵になっているのではないかとも言われていました。

「関税や貿易、政治に対する恐ろしいほどネガティブなニュースがたくさん出ていて、サービスなどの需要は明らかにスローダウンし始めているのに、それなのにマーケットがどうして上昇し続けているのか?これは多分、皆が疑問に思っていることだろう。マーケットは下がるべきであって、上がるところではないはずなのに、どういうことだ?開放記念日(4月2日の関税発表の日)の暴落だって、あんなに早く回復するところではないはずなのに、一体どう言うことだ!?」

「バンクオブアメリカの調査では機関投資家は過去9週間で8週間売越しになっていることがわかっている。そして法人の株価買い戻しは2023年10月以来の最低の週平均レベルだ。それなのに、株価が上がっている。何故?それは個人投資家、youだ!」

「個人投資家は過去30週間のうち28週間ピュアな買い手だった。そう、個人投資家はマーケットを見放したりしなかった、彼らはマーケットを出たり入ったりするものではなく、貯蓄の手段として考え始めたようだ」

「衝撃的な株価下落があったあの開放記念日から、この早い回復をみると、投資家達は景気後退がアメリカ経済を破壊することはないだろうと思っている、アメリカの未来に悲観的ではないのだろう」

更に話は続き、

「それに比べて機関投資家は今回のBBB(Big Beautiful Bill、大きくて美しい予算法案)があまりにも馬鹿げている、財政赤字がまた増加していく、トランプ大統領は言うことに一貫性がない、関税の数字も次から次に変わっていくので、それもまた不安になり見通しがつかないと考える、大統領はイランを爆撃し、FRB議長を遅すぎると罵倒する、機関投資家はその不安から先の見通しがつかないと考える真面目な人たちだ。そしてこの真面目な人たち(機関投資家)は今のアメリカのマーケットにお金を預けるのは危険すぎると考えた」

「でも個人投資家はそんなことは気にしていないように見える。一貫して投資は富を蓄える手段として相場に居続けているように思える。」

この辺り、チャールズエリスさんや、バートンマルキールさん、モーガンハウセルさん、そして資産運用会社のフィデリティ、チャールズシュワブ、バンガードなど色々なところで「市場にい続けろ」と言う考えが今の個人投資家の間では浸透しつつあるのかなとも感じました。バートンマルキールさんのウォール街のランダムウォーカーは、毒舌なところもあるのですが、かなり面白く読めますので、指数への積立投資を始めてまだ読まれたことがない方は是非一度手にとってください。指数への積立投資がどれだけ優れているかがよくわかる良書です。

ここで、ジムクレイマーさんは愚かな者はどちらかと聞いていました。

「愚かな者は機関投資家の方だ。彼らはあまりにもシニカルで短絡的なことにばかり重きをおきすぎる。FRBの利下げが1回、2回、3回、それとも0回かそんなことに気を取られている。確かに大きなお金を動かしている人たちにとっては、それは気がかかりな事かもしれない、でもそういったことは個人投資家の理解を超えている。彼らはただエヌビディアの株を持ちたい、ネットフレックスの株を持ちたい、とただそれだけなんだ」

力説されていましたよ〜。

ジムクレイマーさんは私も好きで、Mad MoneyやlightningRoundをよく聞いたりもします。最近の若者には彼が激推しする株は下がるというジンクスもあって、悪く言われたりすることも多いですが、あれだけたくさんの企業の紹介をしているのだから、中には下がる株があっても当然のことだし、それよりは人の言うことを鵜呑みにして買う自分の行動の方を反省すべきなのでは?と私は個人的には思っています。まぁでも私も投資家なので、時々、あぁ私の持っている企業を激推ししないでって思ってしまうこともあります。投資家ってやっぱりアノマリーも見るし、ジンクスを全面的に信じるわけではないけど、気になっちゃう人も多いのではないかしらって勝手に思っています。

彼がお勧めする株のことは置いておいて、やはりこの人の相場感というのでしょうか、経済の長期目線や相場に関する彼が言うことはとても勉強になります。

そして今回ジムクレイマーさんを聞いた後だったのですが、なかなか共通していて面白いなと思ったのが、アメリカではいつも強気発言で有名なストラテジストのトムリーさん。トムさんはいつものようにCNBCにゲスト出演していましたが、その時の質問でマーケットは関税や経済の混乱を気にしていないようにも見えますが?という問いに対する答えが、

「関税が必ずしも消費者の財布にダメージを当てたりはしていないし、雇用の伸びを阻害していないと言うデーターもある。今待っているのはインフレの影響だろう。マーケットは、大統領が関税の交渉を終結させようと発言していることを理解しているし、大統領自身が経済をひっくり返したくないと言うこともわかっている​​。だからそのバランスを取ろうとしている。関税はホワイトハウスの政策にとっては重要なものであるけれども、経済を阻害するものではないだろうと認識できる考えが浸透しつつあるのだろう」ということでした。

もう一つの良い質問だな、これはみんな聞きたがってることだよねと思ったのが「実態経済への実際の影響がまだわからないけど、これからどうだろう?」と尋ねていたのですが、その質問に対するトムリーさんの答えは

「確かにそれはまだわからない。でも結局のところ投資家はそれを心に留めておきながら、4月2日にブラックスワンが現れたこと、株価は急落し、VIXは60まで上がり、FEDが流動性を開放しなかったので、誰もがマーケットは回復しないだろうと思っていた。でも実際にはV字回復になった。皆がこのことを覚えていたなら、関税で混乱が生まれたとしても、悪い1章が起こったとしても、あまり心配する必要はないだろう」

そして質問は続いて、この時点では何が株価に織り込まれていますか、今あなたが言ったことを考えると良いニュースが株価にはすでに織り込まれていると思えますが、とのことに、トムさんは少し言葉を選びながら、

「今回は『価格が織り込まれた』という人たちの多くがラリーを逃した人たちだろう」と言っていました。

「機関投資家や富裕層とも話をするが、彼らはマーケットに対して非常に懐疑的だったから」と続けている最中で、キャスターが「彼らはこの回復に怒っていた?」と尋ねると、「だからこそ今回のV字回復は最も嫌われたラリーだったとも言えるね」と言われていました。

これを聞いた時に、私はジムクレイマーさんの言葉、愚かなのは機関投資家の方だったと言う言葉を思いだしました。

この後、トムリーさんがここ数年で起こった6つのブラックスワンを説明していて、それはコロナ流行、サプライチェーン、インフレ、FRBの史上最速の利下げ、そして、トランプアルマゲドンと言っていたので、聞いていた私は思わず吹き出しました。確かにね、と思ったからです。そして最後がイランへの爆撃。トムリーさんは6つのブラックスワンが起こっても、それでもアメリカ企業は収益成長を続けていると説明していました。

私自身も結局逃げ出さずに、買いを入れていましたが、まぁこれだってどうなるかはわかりません。関税が実態経済へと影響して、また下がる可能性だってあります。でも、私がする投資は淡々と自分の投資をするだけです。

いつも聞いていて気持ちがいい強気発言のトムリーさんですが、ここでもまた強気発言でした。すごく簡単に説明すると今の時点では、マージンリスクがないとは言えないけれども、500の指数で考えると関税のせいでマージンが下がってもそれは相殺できるレベル、500社あるから相殺できるレベルであって、関税問題が落ち着いて、FEDが利下げをし始めて、ISMが50を上回れば、来年の収益予想は上昇するだろうということでした。

ここでキャスターが、SP500以外の多くの銘柄が新たな高値には達してはいないこと、SP500の記録的な回復でマーケット全体がよく思えるけど、実際には全てが同じペースでは上昇していないことを指摘すると、トムさんは「それでも市場が最高値を出している時に機関投資家は弱気でいることはできない、リスクを取りに行かなければならない」と説明し今のマーケットは機関投資家のFOMO、(Fear of Missing Out、取り残される恐怖のこと)、このFOMOがドライビングキャピタル、つまり彼らの取り残される恐怖心こそが資本主義を動かしているとも言われていました。

私のyoutubeの動画の中では言及しませんでしたが、今回のインタビューの中でトムさん自身は言葉を慎重に選びながらですが、やはりFRBのパウエル議長の決断は遅いと言わざるを得ないというようなことも言われていました。

Happy investing!


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