アメリカ例外主義にまだチャンスはあり?

さて、失業率もCPIもでそろった7月ですが、世界有数の資産運用会社でもあるフィデリティのだしているマーケットアウトルックで、機関投資家向けのポートフォリオマネージャーをしている方の面白い話を聞いたので、今日はそれを皆さんにシェアしようと思います。

フィデリティは私の動画で度々紹介していますが、我が家が昔から利用しているアメリカでは有名な証券会社の一つです。この企業からくるニュースレターは、チャールズシュワブと同様に参考になることも多く、特にマーケットが暴落しメディアも恐怖心を煽るようなニュースが多くなっている時などは、グッと握力が強まるニュースレターを詳しい資料付きで送ってくれたりもするので、助かっています。

我が家はこのフィデリティとチャールズシュワブとEtradeと主に3っつの証券会社を利用して株取引をしています。

さて、ここから今日の面白い話です。

フィデリティの機関投資家向けのポートフォリオマネージャーでもあるNaveen Malwal​​さんが言われていたのが、こちらです。

2025年は企業の業績は12%くらいとも予想されていたが、今は関税の不確実性でこれから残りの年は6%〜7%、8%の範囲になるだろうと言われるようにもなった。それでもマイナス成長ではないから歴史的には業績が上がっている限りは、マーケットはポジティブに動くと期待されている。8月1日と、あと地政学的リスクを考慮してマーケットに疑問が生じたとしても、否定的には思えない。もちろん投資をし続けるという意味では確かにチャレンジングでもあるが、私たちはニュースの見出しを見てマーケットのタイミングをはかるということが不可能だってことを、また今年新たに習っている。

これはきっと4月2日の開放の日のことを言われているのでしょうね。Naveenさんは

だから計画を立てたら、それに固執するということを経済の流れとともにしていくことだ

と、かなり要約しましたが、以上のことを言われていました。

なるほどね〜と聞いていたのですが、Naveen さんはこの後、フィデリティのアセットアロケーションリサーチチームはすでに関税が世界的には平均どのくらいになり、それを受けてインフレがどのくらいになるかを計算していると言われていました。こういった大型投資家のポートフォリオを管理するような人達がチームとなってその頭脳を駆使して計算している予想でも、外れることがあるのですから私達素人がどんなに考えても、どうだと予想しても、それは足元にも及ばないわけだし、それに万が一当たったとしても、それはたまたまでしかないわけだということを、私達はしっかり覚えておいてメディアの予想や、メデイアが言うことは参考程度に聞いておくだけで、決して流されないようにしましょう。

ちなみにアメリカでは、いつも強気発言か、いつも弱気発言でいれば、そのうち当たるとも言われています。

そしてホストの方が、今のトレンドとして機関投資家のポートフォリオ管理でインターナショナルストックが加えられているのは聞いていますが、これは残りの年でも大きな話題になりますかと尋ねると

確かに、関税問題のことを考えれば今のアメリカマーケットは魅力的には見えないから、多くの投資家は多様化を望んでいる。ドルも少し弱いし、トレンドとして多様化が続かない理由が見当たらないね。投資家にとっては、インターナショナルストックとアメリカマーケットとどちらが魅力的かってきっと考えるよね。でも私ならタイミングを考えて、アメリカマーケットから離れてインターナショナルに行こうということは考えない、この状態だったら両方持っておこうと考えるね

と言ってました。

このNaveenさんの考えに補足するような形で、フィデリティのグローバルマクロ経済のディレクターでもあるJurrien Timmerさんは、

過去10年間、アメリカは国際マーケットのなかでまさに勝者だった。だからドルの力も強かった、ハイリターンを目指して色々なところからトリリオンのドルが次から次へとアメリカに入ってきた。もちろん、アメリカがこのままパワーハウスでいることは可能だ、というのも他の国ではまだ見られないAI分野の発達があるからね

と。その後、最近ではよく使われるアメリカの例外主義についても話し

膨れ上がる債務はアメリカ特有の話ではなく、日本、中国、ヨーロッパ、カナダ、イギリスもみんな高い債務を抱えている。それなのに、なぜアメリカはいつも「お目こぼし」を受けているように感じるのか、それはアメリカは特別だという経済成長のストーリー、基軸通貨としての地位があったからだとも言える。アメリカの債務問題は今に始まったところではなくいつも問題にはなっている。ところが今、BBB(Big Beautiful Bill、大きくて美しい法案)​ができたり、あと関税問題で世界貿易秩序からアメリカ主導の構造を離れようとすると、アメリカはこのプレミアム(特権)を少し失いつつあることになるのかもしれない

と言われていました。

話はさらに続き、

今後はアメリカの1ドルの利益に対して投資家が支払う価値とヨーロッパのユーロ、日本の円、新興国の利益に対して支払う価値の差が縮まっていき、プレミアムという立場からではなく、より「公平な土俵」になっていくのではないかと感じる

話の内容からするとJurrienさんは、アメリカのプレミアム、つまり優位性がなくなるというわけではなく、アメリカの例外主義が通じなくなる、つまりアメリカだけが特別という扱いがなくなり、他の国と同じような評価基準になる可能性もある、よりグローバルな投資環境にシフトしていく可能性もある、と言われているようです。

ここから話はアメリカ国民の消費の話や、消費者の債務の増加のことについても話していて、それから国債や金利の話にうつり、面白いなと思ったのがユリエンさんが「Nothing good ever happens after midnight 真夜中以降に良いことは起こらない」という引用を使って説明していたのですが、その言い回しで「Nothing good ever happens above 4.5%​​ 4.5%を超えると良いことは起こらない」と言われていました。今の10年債の利回りが再び4.5%に迫っている状況を注意するべきだといっていました。というのも今の状況下ではFRBはそれを買わないし、他の中央銀行も買っていないからと説明が続くわけですが、確かにコロナの時はFRBの量的緩和で大量の国債を買っていましたが、今FRBはバランスシートを縮小しようとしているし、アメリカの国債の一番大きな持ち主である二つの国、日本と中国で言えば日本は為替の心配もあるから米国債を売って円を買い戻す可能性もあるかもしれないし、中国は中国で米中対立に備えて米国債保有のことを考え直すかもしれないし、他の国だって関税なんか持ち出された日には、自国通貨を守ろうとしてわざわざアメリカの国債買う国も少なくなってしまうのかな、だから他の中央銀行も買っていないって言っているのかな?と思いましたけど、この辺り、為替のことや国債のことは私も詳しくないので、詳しい方がいらっしゃったらコメント欄で考えを教えてください。

あと他には金とビットコインの急騰のことにも少し触れていたのですが、アメリカの基軸通貨としての地位が少しでも危うくなるようなことがあれば、その反対側の受け皿として金が選ばれるのだけれども、最近ではビットコインが金の弟分のような存在になっていると言われていました。

そして最後の締めくくりとして

関税の影響はまだ実態経済には現れてはいないけれども、チャンスも同時に存在している。それは企業の収益成長の見込みがまだあるということ、予想は少し緩やかにはなっているけれども決してマイナスなわけではないこと、そしてBBBがもしかしたら景気刺激になる可能性もある、今後貿易協定が各国と結ばれるようになれば、アメリカにとってプラスに動く可能性だってあるし、FRBが利下げに踏み切れば、経済をさらに支える材料になる可能性もある

と言われていました。

この最後の締めくくりを聞いて、いやぁ、いいなこのアメリカの楽観主義って思ったのは、私だけではないと思います。

こう言った話は聞いていて面白いし、勉強にもなります。でも、私の投資の場合は経済の行方を聞いて株を売る判断材料にはしません。ただ、経済のサイクルの中で今どこにいるのかを参考にさせてもらって、どこのセクターやなんの株を買おうかなとは思います。

長期で持っている個別株の場合は、売る時は滅多にはないのですが、それでも時間の経過とともに企業の成長性にあまり魅力を感じなくなったり、疑問を持った時には少し売ったりして様子も見ます。あと思っている以上の高値がきた時にも、それが超長期用の株で持っているものでも利確するために少し売ったりもします。指数への投資と違い、個別株の場合はセンターになるものと、あとサテライト的なものとを持ちながら楽しんでいます。

さて、私ごとですがアメリカでは月に1度の割合で不定期ですが、ハーベストクラブと言う名前のお金のことを勉強するお茶会を開いています。お菓子を食べてコーヒーを飲みながら、リラックスした環境でアメリカで生活するために必要なお金の知識、例えばRothIRAとIRAの違い、子供の大学資金の話で気を付けることや我が家が失敗したなと思った点、401kのお話し、投資は株式だけではなく、他にも色々あること、アニュイティの落とし穴、資産を守るために必要なリビングトラストのこと、グリンカードの私達が気をつけなければならないこと、弁護士ではないので確認はきちんと移民と遺産相続に両方に詳しい弁護士にしてもらうことなどもお話ししています。まずは知識をつけて自分に一番あった投資の方法を選ぶことができるように、と一緒に勉強しています。

知識は自分を守る盾になるので、持った知識の中で自分のリスクに合わせて自分で考えて自分で資産形成をして我が身と家族を守る。皆さん素敵な女性ばかりです。結婚当初、学生ローンもあって普通の人たちよりもずっとずっと貧乏な我が家でしたが、お金の流れやその仕組みを勉強して、アメリカで生活しながら資産形成もできました。とにかく男性よりも長生きと言われる女性が、万が一アメリカで1人になっても生活できるように何か手助けができたらと言う思いからです。

そして、この4月からはオンラインサロンのユアさんに勧められて、オンラインサロンも始めてみたので興味がある方はこちらの「奥様は投資家の隠れ家サロン」をチェックしてみてください。投稿サンプルもあります。

Happy investing!


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