さて、リタイアに必要なお金を考えるとき、私はソーシャルセキュリティからもらえる金額、いわゆる年金ですね、それは含めずに考えました。だって、本当に将来きっちりもらえるかもわからない政府のお金を当てにするのが怖かったからです。
子供たちの大学費用
自分たちの老後
家のローン
アメリカの医療費
いつリストラされるかわからない恐怖
実は、このまま節約して貯金してもたいした貯金額にはならない、という事実をきちんと把握した後でさえも、株を本格的に始める前に、長年の節約思考に陥っていた私が、損をしたくない、という気持ちから抜けだすのが難しく、つい、やったほうがいいのがわかっているのに、怖くて二の足を踏んでしまっていました。今考えれば、この時間さえも勿体ない!株は早く始めれば、始めるほど複利の効果を得られるからです。
そんなある日、当時の日本人のママ友の夫が株をしているという話を聞きました。
そして夫に「xx君のパパ、株やってるんだって」とそれとなく伝えてみました。
「ふ~ん」と全く気のない返事。
そこで
「うちも株やらないの?」
「会社の401K(企業型確定拠出年金)あるでしょ」
あぁ、そういえばあったな。あれも投資だったな。
夫のもあるし、そういえば私の大昔の会社のもあったなぁ。
本気で株をしようと思いつつも、まだちょっと迷っていた私は、アメリカ、日本、イギリス、そしてまたアメリカと、引越し続きのため、すっかりその存在自体を忘れていた自分の若き頃の401Kアカウントを開きました。
パスワードも覚えていない、ほったらかしにしていた401K。確か、アメリカから引越す時に401Kの中身をIRA(個人年金基金)にロールオーバー(移していた)のだけは覚えていました。
当時1996年、インデックスファンドが何かもしらないままS&P500のインデックスファンドを購入して、そしてもうひとつは同僚が買っていると聞いたジョンソンエンドジョンソンを購入していました。会社の財務状況とかは何ひとつ知らず、私が知っていたのは、絆創膏とベビーパウダーを作っていて薬局でよく見かけるから安心できそうな会社ということくらい。
存在さえすっかり忘れていて久しぶりに開いたIRAのアカウントには、思っていた以上のお金がありました。

増えてるんです。
10年間手つかずだったアカウントのお金が。貯金の利子なんかより、ずっと多く。
ここで、軽く説明しておくと、アメリカの証券会社では配当金を再投資するシステムがあって、口座を開設して、株を購入するときにそれを最初選んでおくと、配当金が自動的に再投資にまわされていくのです。当時は知らなかった複利のしくみと恩恵をここで初めて目の当たりにしました。我が家の夫も含めて一般的なアメリカ人が株にたいして日本人ほど恐怖心がないのは、きっとこの給与から天引きされて知らない間に投資をしていて、知らない間に増えている401k企業型確定拠出年金制度のせいだと思います。
この時に、私はやっぱり株しようと決めました。
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