義母の軽い認知症に絡んでのアメリカの介護事情

義父が亡くなってから、義母の認知症が顕著に現れ始めたのは数年前。

主治医に相談した結果、何度か認知症用のテストを受けてもらったのだが、こと数字に関してはパーフェクトスコアを叩きだすものだから、なかなか認知症と診断してもらえなかった過去もある。

でも自分がどこにいるかわからなくなったり、昨日のことが思い出せなかったり、今日がいつかもわからなくなったりという顕著な症状もで始めていたので、ついに主治医も認知症だと診断をくだした。

今のところ薬が効いているのか割とよく抑えられているし、薬を服用しだしてから性格もかなり穏やかになっている。

何度も同じ事を繰り返し言うことには、すっかり慣れた私だけど夫はなかなか慣れないようで「さっきも同じ事を言っていた」と返す。

義母の滞在中、昼間は仕事でいない夫よ、そのくらい付き合ってやれ!と心の中で呟くような私ではなく、義母が寝た後にしっかり「認知が入ってるんだから仕方ないでしょ」と繰り返し夫に言う私。私の方が認知症みたいだ、同じこと言ってるわって苦笑い。

義母の家には毎日家事兼運転をしてくれる介護補助の人が来ている。もちろん、自費で雇っている。

アメリカでヘルパーさんを雇うのは、目玉が飛び出るほど高額だ。

義父の時はパーキンソン病を患っていたので、身体が動かなくなった時には政府から補助がでた。それでも週に3~4回、4~5時間ほど来るだけの制度なので、後は家族でどうにかするしかない。義父は24時間365日介護が自宅で必要だったので、介護補助の方が泊まって義父の面倒をみてくれた。酸素ボンベと胃瘻チューブをつけての自宅介護だった。

義両親は50代から、長期介護保険に加入していたにも関わらず、保険がおりたのは全介護が必要になった後、しかもそれから更に3ヶ月から半年ほど経ってからようやく降り始めた。それも自宅介護のため焼石に水のような金額だけだ。しかもようやくちゃんと降り始めたと思ったら、亡くなってしまった。まるで亡くなるのを待っていたような対応だったが、今のアメリカでは大体こんな感じらしい。

それじゃあ保険をかけた意味ないじゃん!って私は思った。

幸いなことに、義両親は不動産投資をしていたため、毎月の家賃収入で十分賄えた。これがなければ、ゾッとするところだ。

義両親達は義母の友達に薦められて50代から夫婦で年間6千ドル近く払っていた長期介護保険だったが、一体何のためだったのかと今でも疑問だ。


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